专利摘要:
本発明は、健康増進効果のある食品を製造するために、ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒を使用することに関する。特に、本発明は、パンを製造するために、穀物のベンゾオキサジノイド含有穀粒を使用することに関する。パン焼き処理過程を通して、パンに含まれるベンゾオキサジノイド総含有量は維持される。また、本発明は、対象となる人間または動物の健康を増進させるために、この対象の体内でベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒を使用することにも関する。さらに、ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒におけるベンゾオキサジノイド含有量を高める方法であって、穀粒を水と接触させる工程、穀粒を静置または乾燥させる工程、および少なくとも2日間上記工程を場合により繰り返す工程を含む方法を開示する。
公开号:JP2011514165A
申请号:JP2011500045
申请日:2009-03-19
公开日:2011-05-06
发明作者:グレゲールセン,ペル・ラングキアル;フオムスゴーア,インゲ・シンドビエルグ;ホルム,プレベン・バツク;モアテンセン,アンネ・ガーフイールド
申请人:オーフス ウニベルシテット;
IPC主号:A21D13-00
专利说明:

[0001] 本発明は、ベンゾオキサジノイド含有穀物の成熟穀粒を、健康増進効果を有する食品および飲料製品の製造に使用することに関する。]
[0002] 本発明は、さらに、熱水処理した穀物の成熟穀粒、および、これらを、健康増進を目的とする食品および飲料の製造に使用することに関する。]
[0003] 一つの態様において、本発明は、ライムギ、トウモロコシ、コムギ、スペルトコムギ、カムート、ヒトツブコムギ、その他のコムギ種、オオムギ、およびエンバクなどの穀物の全粒または粉砕粒を用いて製造される、パン、ミューズリー、フレーク類などの食品および飲料の製造に、穀物のベンゾオキサジノイド含有穀粒を使用することに関する。また、本発明は、熱水処理された穀物穀粒から製造される、パン、ミューズリー、フレーク類などの食品および飲料にも関する。]
背景技術

[0004] ベンゾオキサジノイドは、これまでに穀物用植物を含む単子葉植物の緑色植物部位で発見されている二次代謝産物である。農作物における防御化合物としての性質があるため、ベンゾオキサジノイドは、この十年間幅広く研究されてきた。ベンゾオキサジノイドの化学構造は、シグナル伝達化合物であるメラトニン、セロトニン、およびトリプトファンの構造と似ている。幾つかのベンゾオキサジノイドが、このCNS作用のために、抗うつ薬、催淫薬、および食欲抑制薬、または性的刺激剤として使用するための薬物候補として特許を付与されている(米国特許第6,667,308号、米国特許出願第2006/0160795号、国際公開WO/2006/017281)。]
[0005] ベンゾオキサジノイドは、抗炎症作用および鎮痛作用を有することが分かっており、幾つかは、ヒト乳癌細胞株および前立腺細胞株の増殖を阻害することが分かっている。齧歯動物で行われた幾つかの研究によれば、最も研究されているベンゾオキサジノイドである6−メトキシ−ベンゾオキサゾリン−2−オン(6−MBOA)は、松果体−視床下部−下垂体軸においては恐らくメラトニン作動薬として作用し、また、αアドレナリン受容体およびβアドレナリン受容体においてはこれ自体で作用する。6−MBOAをヒト男性について研究したところ、抑うつ状態または気分に対して顕著に改善効果が示された。]
[0006] 工業国の人口の推定10%が、一生の間に重いうつ病を患い、さらに多くの人が軽いうつ病を経験する。臨床的うつ病は身体を非常に衰弱させる可能性があり、また、軽い憂うつ症は、生産性の損失および人間関係の問題をもたらし、この社会的費用は非常に高い。]
[0007] The European Journal of Neurologyに発表された最近の概要には、脳疾患(精神疾患、神経疾患、および脳神経外科疾患をまとめたもの)が病気および障害の主な原因の中で目立っていると記載されている。さらに、世界保健機関(WHO)のデータは、脳疾患が欧州における全ての疾病による負担の35%をもたらしていることを示唆している。同じ概要で、欧州の人口4億6600万人のうち1億2700万人が現在脳疾患を有していると推計されており、欧州における脳疾患の年間総経費は、2004年において3860億ユーロに上ると推定されている。これら疾患のうち、精神疾患が総経費の62%を占めており、これらの疾患が重大な社会経済的影響をもたらしている。これらの数字は、上記疾患を治療する上での新しい方法を開発することの重要性を大いに強調するものである。]
[0008] 畑または寒天プレート上で生長したコムギおよびスペルトコムギなどの穀物の稚苗および若芽が相当量のベンゾオキサジノイドを含むことはよく知られている。国際公開WO2006/017281Aには、単子葉植物、例えば、穀物用植物の緑色植物部位に由来する一定のベンゾオキサジノイドを、人間において鎮静作用および抗不安作用を誘導するために使用できることが記載されている。国際公開WO2006/017281Aは、化合物が単子葉植物の生長初期に存在するとまとめている。国際公開WO2006/01728Aは、ベンゾオキサジノイドが、「特定の収穫および乾燥条件」によって単子葉植物から得られること、および本発明の化合物が、最終産物を得るために植物が処理される通常の方法とは異なる状況を介して、植物から取得可能であることを開示している。]
[0009] FR−A2865899は、穀物生産物中のベンゾオキサジノイドおよびその他の二次代謝物に言及してはいないが、肥満の人々の血糖量を安定させて満腹感を得させるために使用される食事療法用パンを開示している。それと同時に、ここで発明されたパンには補水性があるため、「胃の充満」感を与えて満腹感ももたらす。これに対し、本発明は、中枢神経系が刺激されることによって得られる、食欲の低下という、パンに含まれるベンゾオキサジノイドの人間に対する作用に関係する。]
[0010] FR−A−2840772は、出芽穀物を材料とする穀物粉が、従来の穀物粉の技術的品質を後退させることなく、パンにより良好な味と外観を加えることを開示している。]
[0011] 米国特許出願第2006/0264429号、米国特許第6,667,308号、および米国特許出願第2006/0223796号は、肥満、うつ病、性機能障害、線維筋痛、睡眠時無呼吸症、糖尿病、高血糖症などのCNS関連疾患を治療するための医薬品として特定のベンゾオキサジノイドを開示している。これらの特許は、医薬品としての純粋化合物、および生長初期の単子葉植物から得られた、これらの化合物の抽出物を使用することを含む。]
[0012] 穀物の穀粒から調製された食品、例えば、ライムギ、コムギ、スペルトコムギ品種の穀粒から作られたパンなどを摂取することによって、うつ症状が緩和されるならば、これには大きな革新的価値があり、さらに高い社会的適合性を有し、大きな社会的利益をもたらす。従って、当分野においては、例えば、機能性食品および栄養補助食品など、穀物を含む食品および飲料、パン製品、ならびに健康増進性ベンゾオキサジノイドを特定の量含むパンなど、穀物製品に対する需要がある。]
[0013] しかし、最近まで、成熟した穀物穀粒(穀実とも呼ばれる)、およびこのような穀物穀粒から作られる破砕穀粒(例えば、穀物粉)は、ベンゾオキサジノイドを含んでいないと考えられていた。幾つかの初期の刊行物は、ベンゾオキサジノイドは植物の生長初期に形成されるのだと強調しており、成熟した穀物穀粒の中にベンゾオキサジノイドを発見することはなかった。]
先行技術

[0014] 米国特許第6,667,308号
米国特許出願公開第2006/0160795号
国際公開第2006/017281号
仏国特許出願公開第2865899号
仏国特許出願公開第2840772号
米国特許出願公開第2006/0264429号
米国特許出願公開第2006/0223796号]
発明が解決しようとする課題

[0015] 本発明に至る実験の過程で、意外にも、この考えは真実でないことが分かった。成熟した穀物穀粒(穀物の通常の最終生産物)の中にベンゾオキサジノイドが存在するという発見は、最近になって本発明者らの研究室でなされたものである。理論に拘泥しようとするのではないが、本発明者らは、穀物穀粒中に相当量のベンゾオキサジノイドが含まれていることが観察されなかったのは、以前の研究では、この化合物を、測定するために穀粒から遊離させなかったせいではないかと考えている。しかし、本発明に係る穀粒から調製された食品が、未調製の穀粒を研究した結果から予測されたよりもはるかに高い含有量のベンゾオキサジノイドを含むことが観察されたため、本発明に至る実験によって、この化合物が、実際に穀粒中に相当量存在することが示されたのである。]
[0016] さらに意外にも、食品を調製する前に穀粒を単に水で処理するだけで、最終製品中のベンゾオキサジノイド含量がさらに高くなることが観察された。]
[0017] 本発明の発明者らは、ライムギ、コムギのさまざまな品種に由来する成熟穀粒、およびスペルトコムギ、カムート、ヒトツブコムギの穀粒、ならびにこれらから製造されたパン製品におけるベンゾオキサジノイドの含有量および特徴を同定および定量して、ベンゾオキサジノイドが穀粒中に存在することを発見し、さらには、パン焼き処理の過程でベンゾオキサジノイド含有量は維持され、さらには、かえって上昇することも発見した。]
課題を解決するための手段

[0018] 従って、第一の態様において、本発明は、対象となる人間または動物の健康を増進させるための、これら対象用の食品を製造するために、ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒を使用することに関する。また、本発明は、ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒を摂取することによって、対象となる人間または動物の健康を増進させる方法にも関する。本発明による健康増進作用は、CNS刺激作用、抗癌活性、抗炎症作用、鎮痛作用、および抗菌作用から選択される。]
[0019] 好ましくは、穀粒製品中のベンゾオキサジノイド含有量は、これらの天然の含有量である。]
[0020] 第二の態様において、本発明は、ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒中のベンゾオキサジノイド含有量を高める方法であって、a)穀粒を水と接触させる工程、b)穀粒を乾燥させる工程、および少なくとも2日間c)工程a)およびb)を場合により繰り返す工程を含む。好ましくは、この処理の後、d)60℃よりも高い温度で穀粒、場合により、破砕穀粒を熱処理する工程を行う。その結果、ベンゾオキサジノイド含有量が上昇したことが観察された。]
[0021] 第三の態様において、本発明は、穀物穀粒が、少なくとも2日間、1回以上、水と接触させられ、乾燥させられることによって前処理されていることを特徴とする、ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒を含む食品に関する。]
[0022] 定義
本開示全体にわたり、当業者によって一般的に理解されている多様な用語が使用されている。しかし、幾つかの用語は、特定の意味で使われており、以下に定義されている通りである。]
[0023] 「穀物」という用語は、デンプン質の穀粒が食物として使われるイネ科植物に由来する植物、および食物として使われるデンプン質の穀粒を産出する別科の植物(擬穀と呼ばれることがある)を含んで意味する。]
[0024] 「穀粒」という用語は、穀物の全粒を意味する。好ましくは、穀粒は、胚芽、フスマ、および胚乳を含むため、全粒と定義される。好ましくは、穀粒は「成熟」したものであるが、これは、穀粒が通常の成熟状態で収穫されたことを意味する。しかし、一つの態様において、穀粒という用語は、過熟穀粒を含むが、これは、通常の成熟状態よりも遅い段階で収穫されたことを意味する。]
[0025] 「破砕穀粒」という用語は、切断、磨砕、または粉挽きされて小片になっている穀粒を意味する。破砕穀粒には穀物粉が含まれる。しかし、好ましくは、穀物粉は全粒から作られ、篩分けは行われない。]
[0026] 「パン焼き処理工程を通して実質的に維持される」という語句は、ベンゾオキサジノイドの少なくとも50%、好ましくは75%より多く、より好ましくは90%より多く、さらに好ましくは95%より多く、最も好ましくは最大100%がパン焼き処理工程を通して維持されることを意味する。]
[0027] 「ベンゾオキサジノイド」という用語は、任意のラクタム、ヒドロキサム酸、ベンゾオキサゾリノン、メチル誘導体、これらのグリコシド誘導体および同じ基本構造を有する他の誘導体を含んで意味する。好ましくは、ベンゾオキサジノイドは、DIBOA、DIBOA−Glc、DIMBOA、DIMBOA−Glc、DIM2BOA、DIM2BOA−Glc、BOA、MBOA、M2BOA、HBOA、HBOA−Glc、HMBOA、HMBOA−Glc、HM2BOA、HM2BOA−Glc、DHBOA、DHBOA−Glc、4−O−Me−DIBOA、4−O−Me−DIBOA−Glc、HDMBOA、HDMBOA−Glcのうちの一つ以上であり、これらには、任意の異性体、立体異性体、および鏡像異性体も含まれる。また、上記化合物の塩素化誘導体、さらにはヒドロキシル誘導体も含まれる。本発明のベンゾオキサジノイドは、基本構造および実施例が表1で定義されている4つの系統群に分類される。]
[0028] ]
[0029] 表2には、列挙された特定の化合物、およびこれらの異性体(ベンゼン環または複素環の別の位置にヒドロキシ基またはメトキシ基を有する)、および1個以上のグリコシド分子が結合した誘導体およびハロゲン化誘導体など、同一の基本構造を維持している、その他の誘導体の構造、系統名、略称、化学式、および分子量が記載されている。]
[0030] ]
[0031] 本発明者らが、ライムギ、コムギおよびスペルトコムギのさまざまな系統の穀粒およびこれらのパン製品に含まれるベンゾオキサジノイドの含有量および特徴を同定および定量化したこと、ならびにベンゾオキサジノイドがパン焼き処理工程を通して維持されることを発見したことによって、所望の健康増進目的に関して適切なベンゾオキサジノイド特性および含有量を有するパンを開発することが可能となった。]
[0032] このように、本発明者らの研究結果は、穀物の穀粒を原料にして焼かれたパンの中にベンゾオキサジノイドが存在することをはじめて明らかにした。焼き上げたライムギパンにおける含有量が特に高いことを発見した。しかし、4種類のコムギ品種を原料に焼いたパン、および穀物系統であるカムート、ヒトツブコムギ、およびスペルトコムギを原料に焼いたパンも相当量のベンゾオキサジノイドを含んでいたが、このことは、はじめて明らかになったことである。特に、コムギ品種であるロビグス(Robigus)を焼いたパン、およびスペルトコムギを焼いたパンは、2品種のライムギと同様の濃度のベンゾオキサジノイドを含んでいた。]
[0033] 従って、第一の態様において、本発明は、対象となる人間または動物の健康を増進させるための、これら対象用の食品を製造するために、ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒を使用することに関する。また、本発明は、ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒を摂取することによって、対象となる人間または動物の健康を増進させる方法にも関する。破砕穀粒を使用する場合、全粒、即ち、胚芽、フスマおよび胚乳を含む穀粒全体を使用すれば、ベンゾオキサジノイドの含有量がより高くなることが観察された。従って、本発明の好適な態様では、篩分けすることなく破砕全粒を使用する。]
[0034] 本発明に係るベンゾオキサジノイドは、ラクタム、ヒドロキサム酸、ベンゾオキサゾリノン、メチル誘導体、これらのグリコシド誘導体、および同じ基本構造を有する他の誘導体である。好ましくは、ベンゾオキサジノイドは、DIBOA、DIBOA−Glc、DIMBOA、DIMBOA−Glc、DIM2BOA、DIM2BOA−Glc、BOA、MBOA、M2BOA、HBOA、HBOA−Glc、HMBOA、HMBOA−Glc、HM2BOA、HM2BOA−Glc、DHBOA、DHBOA−Glc、4−O−Me−DIBOA、4−O−Me−DIBOA−Glc、HDMBOA、HDMBOA−Glcのうちの一つ以上であり、これらには、任意の異性体、立体異性体、および鏡像異性体も含まれる。また、上記化合物の塩素化誘導体、さらにはヒドロキシル誘導体も含まれる。]
[0035] 一つの態様において、穀物穀粒はライムギの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はトウモロコシの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はコムギの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はカムートの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はヒトツブコムギの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はスペルトコムギの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒は野生オオムギの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はイネの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はエンバクの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はソルガムの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はヒエの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はテフの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はソバの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はアマランスの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はキノアの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はデュラムコムギの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒はライコムギの穀粒である。更なる態様において、穀物穀粒は、上記穀物を交雑したものに由来する。]
[0036] 本発明に係る食品は、穀物穀粒を含有する食品および飲料、例えば、機能性食品および/または栄養補助食品、ならびにパン製品、例えば、焼き上げたパン、例えば、コムギ、スペルトコムギ、ライムギ、トウモロコシ、ヒトツブコムギ、カムートの一種類以上の穀粒を用いて焼き上げたパンであって、穀物製品のベンゾオキサジノイド含有量が、パン焼き工程を通しても実質的に維持されるものである。]
[0037] 本発明に係る健康増進効果は、上記ベンゾオキサジノイド含有食品および飲料のCNS刺激作用によって得られる。これらの効果は、食欲抑制、気分高揚、性機能の改善、線維筋痛および睡眠時無呼吸症の緩和である。その他のCNS関連疾患も同様に含まれる。また、本発明のベンゾオキサジノイド含有食品の健康増進効果には、抗癌活性、抗炎症作用、鎮痛作用、および抗菌作用なども含まれる。従って、本発明の一つの態様において、健康増進効果は、CNS刺激による食欲抑制である。本発明の一つの態様において、健康増進効果は、CNS刺激による気分高揚である。本発明の一つの態様において、健康増進効果は、CNS刺激による性機能の改善である。本発明の一つの態様において、健康増進効果は、CNS刺激による線維筋痛の緩和である。本発明の一つの態様において、健康増進効果は、CNS刺激による睡眠時無呼吸症の緩和である。本発明の一つの態様において、健康増進効果は抗癌活性である。本発明の一つの態様において、健康増進効果は抗炎症作用である。本発明の一つの態様において、健康増進効果は鎮痛作用である。本発明の一つの態様において、健康増進効果は抗菌作用である。]
[0038] 更なる態様において、本発明は、動物が哺乳動物、例えば人間である、上記の使用に関する。]
[0039] 抑うつ状態を治療するための6−MBOAの治療用用量は一日約15mgであり、肥満女性の食欲を抑制するための累積一日用量は15mcgであった(米国特許第6667308号)。分析したベンゾオキサジノイドがすべて、6−MBOAと同じ薬理学的モル活性を有すると仮定し、ライムギパンに含まれるベンゾオキサジノイド含有量(本出願の実施例1の表4)を6−MBOAのモル当量に変換するならば、これらの用量は、スーパーマーケットのイルマ(Irma)で購入したライムギパンを1.45gから242gの範囲で、またピカソ(Picasso)種のライムギを当研究室で焼いたライムギパンを0.9gから155gの範囲で食べることによって摂取することができる。]
[0040] 国際公開WO2006/017281Aは、治療用量が5mcgから60mgの間で変動することを開示している。分析されたベンゾオキサジノイドの活性が、mcg単位で測定された6−MBOAの活性と同様であると仮定すれば、60mgの用量は、スヴェトイェールグ(svedjerug)種を焼いたパンを約300g食べるか、または本発明に従って加工されたピカソ種の穀粒20gを食べることによって摂取できる。]
[0041] 意外にも、本発明者らは、穀粒に簡単な前処理を施すことによって、ベンゾオキサジノイドの含有量が高まることを発見した。この簡単な前処理とは、穀粒を水と接触させる(例えば、有孔トレイ内に穀粒を置くことによって)、その後、しばらく(例えば、トレイ内で)静置および/または乾燥させることであった。前処理の期間は少なくとも2日間、より好ましくは少なくとも3日間、最も好ましくは4日間である必要がある。穀粒を水で湿らせ、少なくとも2日間、例えば、2日から6日間、またはさらに好ましくは2日から5日間、例えば2日間もしくは3日間もしくは4日間、22℃にて静置するという処理によって、ベンゾオキサジノイド含有量が高まることが観察された。]
[0042] 好ましくは、1日1回、穀粒を水に接触させた。より好ましくは、1時間を超えて穀粒を水に浸漬することなく、少なくとも2日間、1日あたり数回、穀粒を流水に接触させるべきである。]
[0043] 好ましくは、水と接触させた後の穀粒を、5℃から35℃の温度で維持または静置または乾燥させるべきである。]
[0044] 場合により、穀粒を、1日に1回または2回、1分間未満水に漬し、その後、(例えば、有孔トレイ内で)静置および/または乾燥させてもよい。]
[0045] 本発明の本態様に係る前処理の過程では、少なくとも2回、穀粒を流水で湿らせた。好ましくは、少なくとも1日1回、穀粒を水で湿らせる。さらに好ましくは、1日2回、穀粒を水で湿らせる。より長く水に漬けておくことは好ましくない。これは、持続的に水と接触させると、穀粒含有最終食品に含まれるベンゾオキサジノイド含有量が低下することが、意外にも示されたためである。従って、好適な態様において、流水と接触させるのは、1秒から1時間の間の時間である。さらに好適には、水と接触させるのは30分よりも短い時間である。さらに好適には、水と接触させるのは、20分よりも短い時間である。さらに好適には、水と接触させるのは、1分よりも短い時間である。]
[0046] 好ましくは、穀粒との接触に使用される流水の量は、穀粒15gあたり20mlより多く、1リットル未満である。さらに好適には、穀粒との接触に使用される流水の量は、初回加湿においては、200mlから400mlであり、さらに好適には、その後の加湿においては、100mlから200mlである。]
[0047] このように、本発明は、ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒中のベンゾオキサジノイド含有量を高める方法であって、a)穀粒を水と接触させる工程、b)穀粒を静置および/または乾燥させる工程、および少なくとも2日間c)工程a)およびb)を場合により繰り返す工程を含む。]
[0048] 場合により、穀粒を、静置期間中0℃から5℃にて保持することができ、また、このため処理期間を4日間より長い期間にまで場合により延長することもできる。]
[0049] 本発明の本態様に係る前処理によって、幾つかの事例で、高ベンゾオキサジノイド含有量の熱水処理穀粒の形成がもたらされる。カムート品種の熱水処理穀粒を乾燥および粉砕して、この粉末を成分の一部として使用したパンを焼き上げると、ベンゾオキサジノイドは、焼き上げられたパンにまだ含まれており、このベンゾオキサジノイド濃度は、細挽きおよび粗挽きのカムート粉から焼き上げたパンよりも高くなった。熱水処理穀粒を焼き上げたパンは、研究所の職員の言葉を借りれば、非常に魅力的な香りと味を持っていた。]
[0050] 理論に拘泥するつもりはないが、本発明者らは、穀粒を上記熱水処理する過程、および、その後、例えばパンを調製する過程において、化学過程および酵素過程の両方が起こると考えている。また、本発明者らは、穀粒に水を掛けると、まず熱水処理が酵素過程の開始を促し、次に、水に漬けない静置期間が、化合物の形成を実質的に増加させる一種の渇水ストレスに似ているせいであると考えている。]
[0051] 穀物製品に含まれるベンゾオキサジノイド含有量が、加熱(パン焼き)処理過程を通して実質的に維持されることが観察された。従って、更なる態様において、本発明に係る食品は、加熱処理された製品である。加熱処理製品には、パン製品、例えば、焼き上げられたパン、例えば、ライムギ穀粒および/または一種類以上に由来する穀物穀粒を用いて焼き上げたパンなどが含まれる。ベンゾオキサジノイドの測定含有量は、穀粒の加工過程で高まっていく。パン中の測定濃度>穀物粉中の濃度>穀粒中の濃度となる。この観察結果の理由は、ベンゾオキサジノイドは、さまざまな程度で不溶性結合状態にあるが、穀粒を挽いたり、製粉したり、さらにはパン焼きしたりすることによって遊離されると考えられる状態にあるせいだと考えられる。]
[0052] 従って、一つの好適な態様において、穀粒は、食品に加工される前に破砕される。別の態様において、穀粒は、食品に加工される前またはその最中に加熱処理される。好ましくは、加熱処理は、60℃から300℃の温度で行われ、より好適には、70℃から220℃の間で行われる。好適な態様において、穀粒は、食品に加工される過程で、150℃から200℃の温度で焼き上げられる。好適な態様において、食品は焼き上げたパンである。]
[0053] 実施例
材料および方法
ベンゾオキサジノイドの抽出
ライムギ穀粒の冷凍乾燥試料を、高速溶媒抽出200装置(Dionex)(ASE法)によって抽出する前に、Waringブレンダーで粉砕して均質化した。赤熱した化学的に不活性なオタワ(Ottawa)砂(粒径20−30メッシュ、Fisher Chemicals)を33ml抽出用セルに加えた。次に、乾燥凍結され均質化された試料0.1gを抽出セルに移し、試料の上部にフィルターを設置した。その後、抽出セルを赤熱したガラス玉で充填した。溶離液は、メタノールが80%、水が19%、および氷酢酸が1%(v/v)であった。ASE抽出法のプロトコルは、以下の通りであった:5分間の予熱、5分間の加熱、3分間の静置、80%のフラッシュ、50秒間のパージ、4周期、圧力107Pa、および温度80℃。抽出物をバイアル中に集め、溶離液で充填して、すべての抽出物について44gの重さを維持するようにし、化学分析まで−20℃で保存した。別段の記載がない限り、実施例全般で上記の抽出法を使用した。]
[0054] ベンゾオキサジノイドの化学分析
抽出物を、Sartorius SRP15の0.45μmフィルター(PTFE膜)で濾過し、1:1の比にて水で希釈した。Applied Biosystems MDS Sciex社のAPI2000型液体クロマトグラフィー−三連四重極質量分析計(LCMSMS)を、陽性多重反応モニタリング(MRM)モードにてターボエレクトロスプレーイオン化法とともに、化学分析に使用した。クロマトグラフ分離を、20μlの注入量で、30℃にて0.2ml/分の流速で行った。カラムはHypersil BDS C18(2.1×250mm、5μm)であった。A溶離液は、氷酢酸20mMとともに、メタノールを10%、およびmilliQ濾過水を90%(v/v)含んでいた。B溶離液は、氷酢酸20mMを含むメタノールであった。勾配は、以下のものを含んでいた:90%Aで1分間、その後、30%Aまでの直線勾配が8分間、次いで7分間の定組成溶離、続いて1分間で90%Aに傾斜的に戻し、その後再平衡を7分間行った。この分析の総実行時間は23分であった。最初の8分間は空操作であった。]
[0055] 純粋な参照用化合物の標準溶液を、フラグメンテーションパターンおよび保持時間の比較に基づいて、ライムギ試料中のベンゾオキサジノイドを同定するために使用した。標準曲線は、より多くのデータ点が曲線の下部に存在したため、1/xの重み付けをした二次曲線に適用した(相関係数>0.99)。]
[0056] この実施例の目的は、さまざまな穀物およびパン製品、特に、焼き上げた全粒ライムギパンに含まれるベンゾオキサジノイド含有量を測定することであった。穀物またはライムギパンを凍結乾燥させ、ベンゾオキサジノイドを抽出して、上記したように、HBOA、HMBOA、BOA、MBOA、DIBOA−Glc、DIMBOA−Glc、DIBOA、DIMBOA、HMBOA−Glc、およびHDMBOA−Glcについて分析を行った。ベンゾオキサジノイドに関する結果を表3に示す。]
[0057] ]
[0058] ベンゾオキサジノイドの(定量化可能な)総量を、表4に記載されたベンゾオキサジノイドのそれぞれの量を合計して計算した。以下のことが推認された:1)健康を増進させるベンゾオキサジノイド一日分用量は、それぞれ、MBOAで90μgから15mgまでであり;2)表4に記載されたベンゾオキサジノイドそれぞれの健康増進効果は、MBOAの相当量の健康増進効果と類似しており;また、3)ライムギパンの水分含有量は60%である。これらの推認に基づき、MBOAをそれぞれ90μgおよび15mg含むライムギパンの量を計算した(表4参照)。用量範囲の推定は、体重減少実験において、累積一日用量が90μgであり、また抗うつ剤試験において、一日用量が15mgであると推定したRosenfeldら(2006)による実験に基づいている。]
[0059] ]
[0060] パン焼き前の穀粒および穀物粉、および焼き上げ後のパンにおけるベンゾオキサジノイドの特徴および含有量
ライムギパンのパン焼き処理
「ピカソ(Picasso)」ライムギパンを次のように製造した:水300ml、食卓塩大さじ1/4杯、粗挽きピカソ・ライムギ穀粒175g、コムギ粉175g、ライムギ粉175g、およびドライイースト小さじ2杯を、Melissaパン焼き装置643−043に入れて混合し、プログラム3で3時間40分間焼いた。]
[0061] 「イルマ(Irma)」全粒ライムギパンをIrma Denmark社から購入した。2種類のライムギパンを下記のように分析した。]
[0062] パン焼き処理の前と後におけるライムギ穀粒中のベンゾオキサジノイドを化学分析する方法
抽出物を、Sartorius SRP15の0.45mcgmフィルター(PTFE膜)で濾過し、1:1の比にて水で希釈した。Applied Biosystems MDS Sciex社のAPI3200型液体クロマトグラフィー−四重極イオントラップ質量分析計(LCMSMS)を、陰性多重反応モニタリング(MRM)モードにてターボエレクトロスプレーイオン化とともに、化学分析に使用した。クロマトグラフ分離を、20mcgLの注入量で、30℃にて0.2mL/分の流速で行った。カラムはSynergi 4u Polar(2.0×250mm)であった。A溶離液は、氷酢酸20mMとともに、アセトニトリルを7%、およびmilliQ濾過水を93%(v/v)含んでいた。B溶離液は、氷酢酸20mMを含むアセトニトリル78%であった。勾配は、以下の通りであった:0から1分目84%A、1から5分目82%A、5から22分目70%A、22から30分目0%A、30から35分目0%A、35から39分目84%A、再平衡を9分間。総分析時間は48分であった。]
[0063] フラグメンテーションパターンおよび保持時間の比較に基づいて、化合物を同定するために、純粋な参照用化合物を使用した。標準曲線は、より多くのデータ点が曲線の下部に存在したため、1/xの重み付けをした二次曲線に適用した(相関係数>0.99)。]
[0064] ]
[0065] 実施例2に記載したのと同じ手順を用いて、さらなるパン焼き試験を行った。実施例1および実施例2で用いられた手順と同様の抽出手順を用い、実施例2において用いられたものと同様のLCMSMS分析手順を用いて、成分および最終焼き上げ製品に含まれるベンゾオキサジノイドの含有量を定量した。]
[0066] 穀物粉を調製する方法は以下の通りであった:穀粒500gを、Retsch乳鉢内で50gにて2分間処理して粗挽き粉を調製した。細挽き粉は、Fidibus21粉砕装置で粉砕して作製した。どちらの粉も篩にかけなかった。]
[0067] パン焼き試験は、以下の品種/種を使用して行った:スヴェドイェールグ(Svedjerug)(タンパク質含有量が高い北欧古来のライムギ種)、ピカソ(Picasso)(デンマークで一般的に栽培されるライムギ種)、カムート、アンビション(Ambition)(デンマーク産の冬コムギ品種)、スムグラー(Smugler)(デンマーク産の冬コムギ品種)、リトモ(Ritmo)(デンマーク産の冬コムギ品種)、ロビグス(Robigus)(デンマーク産の冬コムギ品種)、ヒトツブコムギ(古いコムギ種)、およびスペルトコムギ(古いコムギ種)。]
[0068] すべてのパンのレシピは、以下の通りである:水300ml、食卓塩大さじ1杯、「白色」コムギ粉175g(スーパーマーケットで購入した細挽き粉)、選択された品種の細挽き粉175g、選択された品種の粗挽き粉175g、ドライイースト小さじ2杯。パンを、Melissaパン焼き装置643−043のプログラム3で焼きあげた。]
[0069] 表6は、DIBOA−glcがすべての品種において優性な化合物であって、スペルトコムギの粗挽き粉以外のすべての品種の細挽き粉および粗挽き粉において抽出および検出が可能であったことを示している。多くの場合、粗挽き粉よりも細挽き粉で行われた抽出の方がよい結果が得られたが、この差異はあまり重要なものではなかった。意外にも、成分のベンゾオキサジノイド含有量に基づいて行われた理論的計算と比較すると、抽出可能な濃縮物の濃度は、焼き上げたパンで実質的に増加した。]
[0070] 2品種のライムギ(スヴェドイェールグ(svedjerug)およびピカソ(Picasso))を焼いたパンが、最も高いベンゾオキサジノイド濃度をもたらした。]
[0071] 白色コムギ粉を添加しても結論が変わらなかったことを確認するために、純粋な白色コムギ粉からもパンを作った。このパンだけが、4.1μg/gDIBOA−glc;0.4μg/gDIBOA、および0.5μg/gHBOA−glcを含み、その他の化合物を検出可能な濃度では含まなかった。従って、表6のすべての場合で、白色コムギ粉は、試験において検出された濃度にわずかに作用しただけであった。]
[0072] 熱水処理された穀粒をBergs Bio salad製のトレイ内で製造した。穀粒15gを14×14cmの大きさの有孔トレイに均等に撒いた。水を、4日間にわたり1日2回、穀粒の上に静かに注いだ。水を穀粒に注ぐときは、毎回約20秒間かけて行った。この処理の間、水は有孔トレイを自由に通過するため、穀粒が水に漬かったままになることはなかった。1回目の洗浄は、水300mlで行い、2回目の洗浄は水150mlで行った。4日後、熱水処理した穀粒をトレイから取り出し、50℃にて6時間オーブン内で乾燥させた。]
[0073] 乾燥した熱水処理穀粒を粉砕し、実施例3と同様の抽出法およびクロマトグラフィー法を用いて、ベンゾオキサジノイド濃度を測定した。]
[0074] この技術を用いて穀物穀粒を熱水処理すると、細挽きまたは粗挽きの穀粒と比較して、抽出可能なベンゾオキサジノイド含有量が顕著に高まった(表6)。]
[0075] カムートの乾燥胚芽から調製した粉を使用してパンを焼いた。レシピは、以下の通りである:水300ml、食卓塩小さじ1杯、「白色」コムギ粉175g(スーパーマーケットで購入した細挽き粉)、細挽きカムート粉175g、カムート胚芽粉175g、ドライイースト小さじ2杯。このパンは、Melissaパン焼き装置643−043内でプログラム3にて焼いた。]
[0076] 表7は、このパンのベンゾオキサジノイド含有量を、実施例3に記載した通りに焼いたパンと比較して示したものである:水300ml、食卓塩小さじ1杯、「白色」コムギ粉175g(スーパーマーケットで購入した細挽き粉)、細挽きカムート粉175g、粗挽きカムート粉175g、ドライイースト小さじ2杯。パンは、Melissaパン焼き装置643−043内でプログラム3にて焼いた。]
[0077] ベンゾオキサジノイド濃度は表7に示されている。]
[0078] ]
実施例

[0079] ]
权利要求:

請求項1
対象となる人間または動物の健康を増進させるために対象用の食品を製造するためのベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒の使用。
請求項2
ベンゾオキサジノイドがラクタム、ヒドロキサム酸、ベンゾオキサゾリノン、メチル誘導体、これらのグリコシド誘導体、および同じ基本構造を有する誘導体である、請求項1に記載の使用。
請求項3
ベンゾオキサジノイドが、DIBOA、DIBOA−Glc、DIMBOA、DIMBOA−Glc、DIM2BOA、DIM2BOA−Glc、BOA、MBOA、M2BOA、HBOA、HBOA−Glc、HMBOA、HMBOA−Glc、HM2BOA、HM2BOA−Glc、DHBOA、DHBOA−Glc、4−O−Me−DIBOA、4−O−Me−DIBOA−Glc、HDMBOA、HDMBOA−Glc、ならびにこれらの塩素化およびヒドロキシル化された誘導体、異性体、立体異性体、および鏡像異性体の一つ以上である、請求項1または2に記載の使用。
請求項4
穀粒が、ライムギ、トウモロコシ、コムギ、カムート、ヒトツブコムギ、スペルトコムギ、野生オオムギ、イネ、エンバク、ソルガム、ヒエ、テフ、ソバ、アマランス、キノア、デュラムコムギ、およびライコムギからなる群から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用。
請求項5
穀粒がライムギである、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
請求項6
穀粒を、少なくとも2日間1回以上水に接触させて前処理する、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
請求項7
食品の製造が、穀物穀粒を含有する食品または飲料を熱処理することを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。
請求項8
食品が焼いたパンである、請求項7に記載の使用。
請求項9
健康増進効果が、CNS刺激作用、抗癌活性、抗炎症作用、鎮痛作用、および抗菌作用から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の使用。
請求項10
CNS刺激作用が、食欲抑制、気分高揚、性機能の改善、線維筋痛症の緩和、および睡眠時無呼吸疾患の緩和から選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用。
請求項11
対象となる人間または動物において、対象の健康を増進させるために使用されるベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒。
請求項12
穀粒が、ライムギ、トウモロコシ、コムギ、カムート、ヒトツブコムギ、スペルトコムギ、野生オオムギ、イネ、エンバク、ソルガム、ヒエ、テフ、ソバ、アマランス、キノア、デュラムコムギ、およびライコムギからなる群から選択される、請求項11に記載の穀粒または破砕穀粒。
請求項13
穀粒がライムギである、請求項11または12に記載の穀粒または破砕穀粒。
請求項14
穀粒を、少なくとも2日間1回以上水に接触させて前処理する、請求項11から13のいずれか一項に記載の穀粒または破砕穀粒。
請求項15
食品の製造が、穀物穀粒を含有する食品または飲料を熱処理することを含む、請求項11から14のいずれか一項に記載の穀粒または破砕穀粒。
請求項16
食品が焼いたパンである、請求項15に記載の穀粒または破砕穀粒。
請求項17
健康増進効果が、CNS刺激作用、抗癌活性、抗炎症作用、鎮痛作用、および抗菌作用から選択される、請求項11から16のいずれか一項に記載の穀粒または破砕穀粒。
請求項18
CNS刺激作用が、食欲抑制、気分高揚、性機能の改善、線維筋痛症の緩和、および睡眠時無呼吸疾患の緩和から選択される、請求項17に記載の穀粒または破砕穀粒。
請求項19
ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒におけるベンゾオキサジノイド含有量を高める方法であって、a)穀粒を水に接触させる工程、およびb)穀粒を静置または乾燥させる工程、およびc)場合により、工程a)およびb)を、少なくとも2日間にわたり繰り返す工程を含む方法。
請求項20
d)60℃から300℃の温度で穀粒を熱処理するか、または穀粒を破砕する工程をさらに含む、請求項19に記載の方法。
請求項21
ベンゾオキサジノイド含有穀物の穀粒または破砕穀粒を含む食品であって、穀粒が、少なくとも2日間にわたって1回以上、水と接触させて乾燥させることによって前処理されていることを特徴とする食品。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
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